どうも。兼業農家のTAKUROです。
スーパーなど市場に多く販売されているお米の代表格と言ったら、『コシヒカリ』と『あきたこまち』ではないでしょうか。
私自身、コシヒカリとあきたこまちの2種品目を生産しており、米農家としてもこの2つの銘柄を生産している農家はとても多いと感じています。
どちらもお米としてめちゃめちゃおいしいですからね!
いまやお米界の2大品種と言ってもいいぐらいのメジャーなお米たちです。
まぁ2大と言っていますが、さすがにコシヒカリに比べるとあきたこまちのグレード・知名度ともに下がってしまいますが(笑)
そんなお米界でも有名なコシヒカリとあきたこまちですが、新米の時期になるとあきたこまちの方が先に販売されていると感じませんか?
新米!
と大々的に記載しているのに、コシヒカリではなくあきたこまちしか売っていない。
そんなような期間があることに気が付いていましたか?
この期間、地域にもよりますが約10日~2週間あるんですよ。
今回は、なぜあきたこまちの方が新米として販売されるのが早いか解説してい行きます。
Contents
あきたこまちが市場に出回るのが早い理由
出回るのが早い理由と言っていますが、単純にコシヒカリに比べ収穫が10日~2週間早いだけなんです。
ごく普通のことを言っていますが、あきたこまちとコシヒカリ同じ時期に種まきしても収穫時期は変わってくるんです。
あきたこまちの収穫時期はコシヒカリに比べ10日~2週間早い
私の地域ではあきたこまちはお盆明け、コシヒカリは9月上旬に収穫します。
どちらも同じように育てていますが、収穫時期が変わってくるのです。
ちなみに、種まきは4月上旬、田植えはゴールデンウィークに行っています。
(本格的に兼業米農家になってから、ゴールデンウィークに遊べないのがつらい(笑))
この成長スピードの違い、収穫時期の差により、早く収穫ができるあきたこまちが先に市場に出回っているのです。
あきたこまちの特徴
あきたこまちは元々コシヒカリから品種改良されたお米です。
あきたこまちの味は、
- 粘り気があり食感がよい
- 水分含有量が多い
- 甘みがあり香りがよい
などの特徴があります。
コシヒカリもそうなのですがあきたこまちは非常にバランスが良いお米と言えます。
ちなみに農家目線で言うと、コシヒカリよりあきたこまちの方がお米はたくさん採れます。
兼業農家があきたこまちを多く生産しているのは収穫時期も関係している
我々兼業農家にとってはあきたこまちは非常にありがたい品種です。
なぜかというと、兼業というだけあって別の仕事もしながら農家をするしかないので、お米にかかわれる時間も限られています。
もし、コシヒカリのみ生産している場合、普通のお休みだけではいつまでたっても収穫を終えることができません。
収穫時期が延びてしまうと、それだけで品質が落ちるなんてことにも・・・
ずっと放置していていいことなんてありませんからね。
そんな中兼業農家は、収穫時期の違う品種を作り、限られた休みの中で効率よく収穫しているんです。
そのため、収穫時期の違うあきたこまちを生産することが多いんです。
あきたこまちには本当に助けられているのですが、ちょっとしたデメリットも少し紹介しておきます。
- コシヒカリよりも米単価が低いこと
- 8月に収穫のためまだまだ暑いこと
さすがに8月の稲刈り、もみすりは堪えます(笑)
まとめ
あきたこまちが新米として店頭に並ぶのが早いのは、収穫時期が関係していました。
あきたこまちも非常においしいお米です。
新米のあきたこまちがあれば、積極的に召し上がってみてください。
ごはんだけでもきっと箸が進むと思いますよ。
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