筋トレのチーティングって何⁉その効果とデメリットを解説

筋力トレーニングに詳しくなってくると「チーティング」という言葉を耳にする機会もあると思います。

私も筋トレを始めたての頃、トレーニング方法を調べているときに「チーティング」という言葉を目にし、まったく意味が分からず単語調べに走ったことを思い出します。

トレーニング方法で聞きなれない横文字が多いですよね。「コンセントリック」や「アナボリック」など。

そこで本記事では、「チーティング」の解説と、効果やデメリットについてもお伝えしていきます。

筋トレのチーティングとは

チーティング(cheating)は訳すと「反則」や「ごまかし」と言った意味で使われ、筋トレの際に狙っている筋肉以外の筋肉を無意識の間に使ってトレーニングをすることを指します。

具体例で挙げると、

トレーニングの際に反動をつけ、目的以外の筋肉の力を借りて負荷を挙上する

このチーティングで行うと、ほかの筋肉を使って補っているので、負荷が軽くなり目的の筋肉へのトレーニング効果が低下すると言われています。

筋肉への刺激が分散されてしまい、重量の割には筋肉が発達しにくいなんてことになりかねません。(低重量の重りでも筋肉に負荷が入っていれば、発達しやすいなんてことはよくあります)

私自身の経験からしても、チーティングしないでトレーニングした時は、挙げられる重量は減りますが筋肉への刺激の入りやすさ(パンプスる感じや熱くなる感じ)や疲労度が全く違います。

軽くなるのに、より疲れるんですよね。

ちなみにチーティングの反対は「ストリクト」と言い、筋力トレーニングの基本になります。

チーティングの効果とは

ここまでの話ではチーティングは悪いものだと思われるかもしれませんが、それがすべてではありません。

チーティングにも効果的なメリットの側面もあります。

それは、より大きな重量をも扱うことができると言うこと。

重たい重量を扱えることでモチベーションのUPにもつながりますし、使い方次第ではストリクト以上の効果も期待できます。

モチベーションの向上

筋トレをしている中で重量は大きな指標です。

より重たい重量を挙げれてうれしくない人はいませんよね。

私なんかは重量が増えることで、モチベーションが向上し、「もっとトレーニングしたい」「もっと重たいものを挙げたい」と、より意欲的に取り組むことができます。

多くのボディビルダーも高重量・高負荷のトレーニングをしている人がたくさんいます。(すべてではないですよ)

筋肉への刺激が増える

チーティングをしても強い負荷を筋肉に与えることもできます。

それはエキセントリック動作(挙げたものを下す)時に発揮されるのですが、例をあげて説明します。

例えばアームカールをしているとします。

腕を曲げるときに筋肉は収縮し力こぶができますよね。この時にチーティングを使いより重い重量を扱うんです。

ストリクトでは挙げることのできない重さを用いて挙げきったら下す。

この下す時にチーティングの恩恵を受けられます。

下す時に重力に任せるのではなく、筋肉が伸展するのに耐えながら下ろしていく。そうすることによってエキセントリック時に、ストリクトの重量では味わうことのできない刺激を筋肉に与えることができるんです。

エキセントリック時に大きな負荷をかけることができれば、筋肉の成長を促すことにもつながります。

チーティングのデメリット

これまでは良いところを上げてみましたが、もちろんメリットだけではありません。デメリットも存在します。

デメリット
  • ケガのリスクが高い
  • うまく刺激が入らない場合がある
  • 自己満足なトレーニングになる

ケガのリスクが高い

チーティングは正しいフォームで行わないとケガのリスクが高まります。

高重量は筋肉だけでなく、関節や腱にも強い負荷がかかるからです。

誤った扱い方をすると簡単にケガをします。

刺激が入らない場合がある

トレーニングに慣れていない場合、筋肉へ刺激が十分に入れられない場合があります。

ましてやチーティングを使うと、他の筋肉で代償してしまうため目的の筋肉はほとんど使われないといったこともあるため注意が必要です。

自己満足で終わってしまう

ただやみくもにチーティングを行っているだけでは、十分な効果が得られずただの自己満足で終わってしまいます。

チーティングはトレーニングに慣れてきてからがおすすめ

チーティングは中級者から上級者向けのテクニックです。

そのため、

  • 正しいフォームを理解する
  • 狙った筋肉に刺激を入れることができる

まではストリクトで地道にトレーニングすることをおすすめします。

ストリクトに慣れ違った刺激が欲しい時の短期的な刺激としてチーティングを用いるくらいのイメージでいるとよいと思います。

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