将棋棋士の永世や名誉の称号ってなに?タイトルごとに呼び方も変わります

将棋

将棋界では時として『永世(えいせい)』や『名誉(めいよ)』と言う称号が与えられる時があります。

これらの称号は選ばれし棋士しか名乗ることができず、またメディア等で言われることも少ないため、いったい何のことを言っているのかわからない人も多いのではないでしょうか。

めったに聞く言葉ではないですからね。

この記事では、永世や名誉の称号について、わかりやすく解説していきます。

将棋界の永世称号とは

将棋界の棋戦のうち

  • 竜王
  • 名人
  • 王位
  • 棋王
  • 王将
  • 棋聖

の6つのタイトルで、同じタイトルを一定回数獲得すると与えられる特別な称号です。

原則として就位は引退後となります。

永世称号の獲得条件

永世称号はそれぞれの棋戦によって獲得できる条件が違ってきます。

1つずつ確認していきたいと思います。

称号 獲得条件
永世竜王 連続5期または通算7期
永世名人 通算5期
永世王位 連続5期または通算10期
永世棋王 連続5期
永世王将 通算10期
永世棋聖 通算5期

ご覧の通りバラバラですよね。

中でも永世棋王の連続5期のみに与えられる称号は、途中でタイトルを失うことがっできないのでとても厳しい条件ですよね。

とはいってもどのタイトルも永世称号を獲得することはとても厳しいことに変わりはありません。

将棋界の名誉称号とは

将棋棋戦である王座戦で一定条件を満たすと与えられる称号。

永世称号と意味合いは同じようなイメージですね。

タイトル棋戦のうち王座戦のみ永世ではなく名誉が使われているのです。

名誉称号の獲得条件

称号 条件
名誉王座 連続5期または通算10期

永世や名誉称号が与えられた棋士はごくわずか

将棋界ではタイトルの称号を獲得するだけでも大変ですが、その中でも永世や名誉の称号が与えられる棋士はごくわずかです。

歴史に名を残すようなトップ棋士でないと獲得できません。

現役棋士で言うと

  • 谷川浩司九段(十七世名人)
  • 佐藤康光九段(永世棋聖)
  • 森内俊之九段(十八世名人)
  • 渡辺明棋王(永世竜王、永世棋王)

などなど、すごい顔ぶれが並びます。

いずれの棋士も将棋界では素晴らしい実績の棋士の方々ですよね。

ですが、別格の棋士が1人いるんです。

そう、

将棋界のスーパースター羽生善治先生。

羽生善治先生は、永世、名誉の称号がつく称号をすべて持っています。

いわゆる永世七冠です。

 

永世七冠・・・

かっこいいですよね。すべて名誉ある称号を持っているんですから。

本当に別格です。

ちなみに、タイトル戦ではありませんが名誉NHK杯選手権者の称号も持っているんですよ。

まさに伝説ですね。

まとめ

将棋界の永世・名誉の称号について解説してきました。

どの称号も獲得できる条件はとても厳しく、限られたトップ棋士でないと獲得できません。

これらの称号を獲得している棋士はまさにレジェンドとしてふさわしいのではないでしょうか。

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